02失敗しないためのAI導入のイロハ全6回
そもそも、AIで何ができるのか?
個人の活用をきっかけに
会社の仕組みにまで
発展させるのがコツです!
AIでできることは幅広く、何から手をつければいいのか迷う方も多いと思います。ここでは「個人でできること」と「組織でできること」の2つに分けて整理します。
「個人」と「組織」の2つの視点で考える
AIの使い方は、大きく2つに分けられます。一人ひとりの仕事を手伝う使い方と、会社の仕事の流れそのものを変える使い方です。前者はすぐに始められ、後者は会社の成果に直結します。どちらか一方ではなく、個人の活用を入口に、組織の活用へ広げていくのが理想の進め方です。
個人でできること
文書作成
メール、提案書、議事録、マニュアルなどの下書きをつくり、読み手に合わせて表現を整えます。
リサーチの補助
調べたいテーマの論点を整理し、情報の要約や比較表づくりを手伝います。
分析の補助
表計算のデータから傾向を読み取り、集計やグラフのつくり方を提案します。
要約・整理
長い資料や会議の記録を要点にまとめ、やることの一覧に整理します。
アイデア出し・壁打ち
企画の切り口や言葉の案を出し、考えの抜けや見落としを指摘します。
翻訳・言い換え
外国語の資料を読み解き、相手に合わせた言葉づかいに書き換えます。
表計算の関数・簡単な自動化
関数の組み方や、繰り返し作業を自動化する手順を一緒に考えます。
問い合わせ対応の下書き
よくある質問への回答案をつくり、対応のばらつきを減らします。
いずれも、今日からでも試せることばかりです。ただし、前の記事でお伝えしたとおり、個人の活用だけでは効果がその人の中にとどまりやすい点には注意が必要です。
組織でできること
会社の業務フローの見直し
誰が、いつ、どの情報を、どこへ渡しているか。AIを前提に仕事の流れを組み直し、転記や二重入力をなくします。
社内データの一元管理
表計算ファイルやノート、個人の記憶に散らばった情報を一か所にまとめます。そのうえで、仕事に合わせた道具を用意します。
部署で使う便利アプリの開発
日報、受発注、在庫の確認など、部署の困りごとに合わせた小さな道具をつくります。
全社で使う管理システムの開発
顧客や案件、売上の情報を全社でつなぎ、同じ数字を見て話せる状態をつくります。
社内管理データの分析による新規施策の発案と検証
たまったデータから、よく売れる組み合わせや、お客様が離れていく兆しなどを見つけ、新しい施策を考えて効果を確かめます。
アプリやシステムは、社内でつくれる時代に
AIの進歩によって、業務アプリや管理システムは以前よりずっと少ない手間でつくれるようになりました。外部に任せきりにせず、現場をよく知る社内の人がつくり、育てていくことができます。私たちは、そのための内製化をお手伝いしています。
個人の活用は入口として大切ですが、会社の成果につながるのは組織での活用です。業務フローの見直し、データの一元管理、データにもとづく施策づくりへと段階的に広げていきましょう。次の記事では、AI導入で成果を出す企業と出せない企業の違いを見ていきます。