03失敗しないためのAI導入のイロハ全6回
AI導入で成果を出す企業と、出せない企業の違い
現場の困りごとから
小さく始めて、
少しずつ巻き込みましょう!
同じようにAI導入に取り組んでいても、成果が出る会社と出ない会社があります。その違いは、ツールや予算よりも、社内での進め方にあります。
失敗しやすい2つの進め方
トップダウンで全社に落とす
経営の号令で一斉に導入すると、現場には「やらされている」という感覚が残ります。現場の仕事に合わないまま進み、使われない仕組みだけが残ってしまいます。
担当者一人で孤軍奮闘する
AIに詳しい担当者が一人で抱えると、周りの理解が得られず、取り組みが広がりません。その人が異動や退職をすると、取り組みそのものが止まってしまいます。
成果を出す会社は、少しずつ巻き込んでいく
成果を出す会社は、ボトムアップ型でAI導入を進めています。最初から大きな計画を全員に押しつけるのではなく、社内のメンバーを少しずつ巻き込んでいく形です。
一つの部署、一つの業務で小さな成功をつくる。それを見た隣の人が「自分の仕事でも使えないか」と声をかけてくる。そうやって、取り組みが自然に広がっていきます。
「本当にやりたいこと」から始めない
経営者には、AIで実現したい大きな構想があると思います。けれど、そこからいきなり着手すると、現場には自分たちとは遠い話に聞こえてしまいます。
先に取り組むのは、現場の困りごと、現場が具体的な痛みを感じているところです。報告が面倒、集計に時間がかかる、同じことを何度も入力している。そうした小さな改善を順に重ねるうちに、気づいたら会社全体が巻き込まれている。これが目指したい状態です。
- 現場の困りごとを
一つ解決する - 「これは助かる」と
現場が実感する - 隣の業務・隣の部署へ
広がっていく - 気づいたら
会社全体が巻き込まれている
| 成果を出せない会社 | 成果を出す会社 | |
|---|---|---|
| 始める場所 | 経営の構想から始める | 現場の困りごとから始める |
| 広げ方 | 一斉に全社へ広げる | 一つの業務から少しずつ広げる |
| 担い手 | 担当者が一人で抱える | 現場のメンバーを巻き込む |
| 現場の受け止め方 | やらされている | 自分たちの仕事が楽になる |
成果を出す会社は、現場の困りごとから小さく始め、社内のメンバーを少しずつ巻き込んでいきます。大きな構想は、その先にあるゴールとして持っておけば十分です。次の記事では、一緒に進めるパートナーの選び方をお伝えします。